自動車保険と装備
最近の自動車には、いろいろな装備がついています。これは自動車事故を未然に防ぐための物ですから、それによって保険料が安くなることもあります。
自動車の装備
自動車の装備と言うと、最近の映画に出た、日本の「マッハGoGoGo」が原作の「スピード・レーサー」に登場するような、自動車の装備を一瞬頭に浮かぶ方もいたのではないでしょうか?さすがに、今の時代では、作れる作れないかは置いといて、あんなの作るメーカーはありません。ここで紹介する装備と言うのは、あんな事故を起こしそうな装備ではなく、事故を防ぐための装備です。
基本的な装備は、以下の7つです。
- ABS(アンチロック・ブレーキング・システム)
- 横滑り防止装置
- エアバック
- 衝突安全ボディー
- イモビライザー
- GPS追尾装置
- 環境対策車や福祉車両
簡単にですが、説明していきましょう。
ABSと横滑り防止装置
ABSとは、ブレーキを踏んだときにタイヤがロックして、滑るのを防止する装置です。冬の日本海側などで、氷が踏み固められた場合、ブレーキを踏むと氷のせいでつるつる滑る場合などを想定して作られたのではないでしょうか?タイヤがロックすると、車は不安定になりハンドルが効かないので、横転する場合があるそうです。
横滑り防止装置は、横滑りを起こしたり、スピンを起こしたりしたときに、各種センサーの情報を基に、個別にタイヤにブレーキを掛けるというものです。それによって、車体を制御して横滑りから立て直すシステムをいいます。
上記の説明で分かるように、この2つのシステムは、どちらも事故を未然に防いだり、事故を起こしても損害を減らす可能性があるので、保険料が減る可能性があります。どの保険料が減るかは各保険会社によって違いますが、5%くらいだと言われています。
エアバックと衝突安全ボディー
エアバックについては、説明する必要もないでしょう。あなたもご存知の通り、気体によって膨らむバッグによって、衝突時にかかる衝撃を緩和する装置ですね。
衝突安全ボディーは自動車の衝突した場合でも、自動車のボディが原形をとどめていて、乗っている人が無事で、しかもドアが開くと言った構造になっている物を指すそうです。そのため、ケガを負ったとしても、ケガが軽くなる可能性があります。
この2つの装置は、万一の事故の際に、人命を救うためのシステムです。そのため、乗っている人にかかる保険が安くなる可能性があります。どの保険料が安くなるかは、やはり保険会社によって違いますが、10%くらいだと言われています。
イモビライザーとGPS追尾装置
イモビライザーとは、電子的なIDの照合システムによって、専用にキー以外では、エンジンを掛けることができないので、自動車の盗難などに役立つ盗難防止の装備です。しかし、エンジンを掛けることはできませんが、ドアは開くので、車上荒らしには効果はありませんよ?
GPS追尾装置は、名前の通り盗まれた自動車の場所をどこに行ったかを調べる装置です。それによって、盗まれた自動車を発見したと言う記事もありました。しかし、その自動車は解体されていたそうですが。とにかく、自動車の盗難されても、居場所を調べるための装置です。
この2つの効果は、自動車の盗難防止、盗難抑止力などに効果があるので、車両保険を安くすることができる場合があります。どの保険料が安くなるかは、やはり保険会社によって違いますが、イモビライザーは5%、GPS追尾装置は3%と言われています。ただし、イモビライザーは、メーカーの純正の物に限られています。
環境対策車や福祉車両
いわゆるエコカーや福祉車両は、危険を回避できるわけではありませんが、自動車保険を通じて援助するという形で、税率を下げてくれる場合があります。割引率は保険会社によって異なります。場合によっては無い場合も考えられます。