自動車保険の等級
自動車保険に関する情報を見ていると、「等級」というものを見かけると思いますが、この「等級」ってどういうものか知っていますか?
等級について
等級とは、基本的に自動車保険の割引に関わってきます。この等級によって、割引率が変わってくるのですが、「事故を何年起こさなかったか」によって割引率が上がっていくので、別名で、「無事故割引」と呼ばれることもあります。
この等級は、1等級から20等級まであり、通常は漢検や英検を例に挙げると、上に行くほど数が小さくなっていくのですが、自動車保険の等級では逆で、良いドライバー(事故が少ない自動車)ほど、等級が上がっていきます。保険料の割り増しは等級によって決まり、事故を起こすほど、等級は下がっていく仕組みになっていきます。
では、具体的に見ていきましょう。基本的に始めて加入したときには、等級による割引率は0%の6等級からです。無事故の期間が保険の契約をして1年を超えると、等級が1つ上がります。さらに無事故を続けると、毎年等級が1ずつ上がっていきます。それによって7等級、8等級とどんどん上がっていき、それに伴って、割引率も大きくなっていきます。最大の20等級となると、割引率は、60%となるそうですから、その違いは歴然です。
逆に事故などを起こし、保険料を請求すると、等級は翌年には3下がります。つまり、20等級の人が、事故を起こした場合には、等級は17になるという事です。新規加入した方が事故を起こすと、3等級になり、更に事故を起こすと1等級になります。5等級からは、保険料が割り増しになってしまい、1等級では50%の割り増しになってしまいます。あなたの運転によって、保険料が割引になるか、割り増しになるかがかかってくるのです。
ちなみに、等級は事故の大きさに関係なく、一律で3等級下がります。また、2台目以降の加入を行うと、1台目の等級が11等級以上(?)だった場合には、加入時に、7等級から始まるそうです。
年齢による変化
少し違和感を持つのが、この年齢による変化です。その人の年齢によって少しずつ変化します。例えば、21歳未満不担保の場合には、6等級で10%の割り増しなどがあります。これは運転歴ではなく、年齢なのです。確かに運転歴によって判断は難しいでしょうが、ペーパードライバーでも26歳だと6等級で割り増しなしと言うのは少し不満を持つところです。ただし、この設定は保険会社やプランによって変化するそうですから、必ずしも変化するとは言えません。
ちなみに、全年齢対象にすると、保険料は6等級で30%も割り増しするそうです。6等級で0%にする場合には、26歳でないといけません。
等級による割引制度は、無事故を行えば割引が大きくなっていくのですから、無事故を目指す人が増えていきます。すると自然と違反を減らそうと考えることになるので、いい制度だとは思いますが、ただ、年齢による変化さえなければ、管理人としては、絶対にオススメするのですが・・・。